クリスマスのフルーツケーキ by サンダース宮松敬子

いよいよ12月に入り、今年も後一ヶ月を残すのみとなりました。keiko_xmas_pic

カナダは米国と違って感謝祭(Thanksgiving Day)は10月第2週の月曜日なのです。今年は10月13日でしたが、これが終わると子供たちの待ちに待ったハロウィーン(10月31日)、そしてリメンバランス・デー(11月11日)、クリスマスへと行事が続きます。

普通、四季の移ろいは自然界の流れによって感じられるものです。でも秋は、こうした各種のイベントがその流れを加速させ、寒くなる季節でもあるため「慌てる必要はないのに・・・」と思いつつ何となく気分が焦る人も多いことでしょう。

個人的に私が感じる秋は、毎年10月になってクリスマス用のフルーツケーキを焼く頃に始まります。

何故こんなに早くオーブンの前に立つかと言えば、高校時代からの無二の親友が、イエズス会の尼僧として、フランスの北方ノルマンディー地方にある修道院で生活していて、その共同体のシスターたちが、毎年私のフルーツケーキを楽しみに待っていてくれるからなのです。

焼きあがったケーキはとても重いので船便で送るため、10月早々には焼かなければなりません。

私は毎年マーサ・スチュアートのレシィピを使い、今年で15回目となりました。

でも有名なシェフたちがよく「一度としてこれで満足と思ったことはない」というように、私も(エッ、有名シェフと肩をならべるの?!)、毎年「もう少し焼き時間を長くすべきだったかな?」「バターを減らせばよかったかな?」「ドライフルーツが足りなかったかな?」など等・・・反省しきりです。

特に今年は、トロント市から車で5200キロの道のりを旅して、カナダの西海岸のBC 州・ヴィクトリア市に国内移住。終の棲家として移ったコンドのオーブンが、いつもと全く勝手が違うことに大いに戸惑いました。

さてさて、言い訳はこの位にして、写真と共に作り方を紹介しましょう。

材料

  • バター            454g(メトリックシステム(MS):1ポンド)
  • 白砂糖            454g(MS:2カップ)
  • 卵              中サイズ 12個
  • 小麦粉            400g(MS:2.5カップ)DSC04765
  • オールスパイスの粉(allspice) 大匙2~3杯
  • ドライフルーツ         1.5~2kg(MS:3~4ポンド)オプション:私は一年間ブランデー漬けます)
  • モラセス(Molasses糖蜜)  150ml(MS:1/2カップ)→ダークに仕上げたい時使用

下準備

  • バターと卵は室温にする(注:前夜から外に出しておく)
  • 小麦粉とオールスパイスをあわせて振るうDSC04768

 

  • ワックスペパーを敷いた容器を用意するDSC04771

 

  • 上記の容器が入る更に大きな容器に水を張る

作り方

  • バターと白砂糖をミキサーで混ぜる Photo 3DSC04759

 

  • 卵を一個づつ入れ物に割って「1」に加えていくDSC04762(オプション:モラセスを使う場合には加える)

 

  • ドライフルーツを加える(オプション:飾り用に少し取り分ける)DSC04766

焼き方   

摂氏135℃(華氏275°F)で1時間半~2時間半(注:オーブンによって加減する)

1. ワックスペーパーを敷いた容器に流し込むDSC04774

2. 水を張った更に大きな容器に入れてオーブンに入れる DSC04775

3.(オプション:25~30分ほど焼いて表面が少し硬くなった後に飾り付けのフルーツを上に乗せる。この際ドライフルーツを小麦粉に軽くまぶすと下に沈まない)
焼き上がりの判断は、中心に竹串をさして何もついてこなくなれば出来上がり
出来上がり:DSC04785DSC04784

私はフランスや日本に郵送するためトップの飾りは一切せずにシンプルに仕上げます

 

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