「帰国子女」に憧れてはいけません(その①) 2015年10月23日 文 ・ 嘉納もも・ポドルスキー 1970年代半ば頃から日本で「帰国子女」の存在が目立ち始めた。 第二次世界大戦後の高度経済成長に伴って、日本企業の海外駐在員が劇的に増加した。多くの場合、彼らには帯同する家族がいたのだから赴任を終えて帰って来る子どもたちが増えるのも当然だった。 MORE
《戦後70周年》 ♬♫ 僕らの名前を覚えてほしい…戦争を知らないジジイたちさ♫♬ 2015年10月19日 文・田中裕介 先日、ある移住者宅のホームパーティでのこと。皆ほろ酔いかげんになった頃、ある三世が「ちょっと興味があるのですが、あなたたちは日本とカナダが戦争になったら、どちら側に付いて戦いますか」と問いかけてきた。意地の悪いことに、彼はまっ先に僕を指名した。「どちらにも付きたくないな」と言うと、「いや、その選択肢はないことにする」という。 MORE
日系三世が笛の音で謡う“Asia Beauty”―フルート奏者ロン・コーブ 2015年9月9日 文・田中裕介 子供の頃、夜になってから口笛を吹くと、「人さらいが来るよ」とたしなめられて布団にもぐった。夜半に道路から聴こえてくるのは按摩さんが歩きながら吹く笛の音で、今なら客寄せのためだと分るが、子供心にそれはとても不吉な「人さらい」の魔笛に聴こえたものだ。 MORE
日本を英語で語ること、そしてナショナリズム 2015年7月29日 文・広瀬直子 自著の宣伝になって恐縮だが、最近『みんなの接客英語』という本をALC社から出版した。外食、小売り、ホテルなど、接客業に携わるスタッフの英語サービスの向上を目的としている。 MORE