三船純子 Junko Mifune

ある職場の組合化 1

2017年7月25日

文・三船純子 亡くなった父は地方企業の人事部の部長をしていたことがあった。父は当時県内で有数の民間企業と言われた勤務先が、その経営問題から1700人程の従業員から500人の大量解雇に関わった。詳しいことは聞かず仕舞いだったが、立場上辛い職務だったと想像できるし、解雇された方やその家族もそれ以上に辛い思いをされたことだろう。 MORE

異質なものと共存できる未来 <2>変わりうるステータス

2017年3月21日

文・三船純子 子どもの頃、自分の顔立ちや髪の色から、「外国人」とか「ハーフ」などとからかわれることが多かった。今思うと、それは所謂「いじめ」の領域ではなかったのかもしれないが、幼い頃の私にとっては、自分の外見が友達とは違う、からかいの対象になる異質なものであるらしいという認識があった。 MORE

異質なものと共存できる未来 <1>日本人らしさ、カナダ人らしさって何?

2017年2月24日

文・三船純子 カナダから日本に戻る際の自分の心象の微妙な変化を、ここ数回の帰国で強く意識するようになった。周りの日本からの長期移住者には、一人で帰国する人は勿論、子どもやパートナーと一緒に夏休みなどの長期休暇を利用して日本の家族と時間を過ごすために、または親などの高齢化に伴う介護や死亡後の処理などに対応するために戻る人も少なくない。 MORE