嘉納もも・ポドルスキー Momo Kano Podolsky

帰国子女に憧れてはいけません(その②)

2015年12月1日

文 ・ 嘉納もも・ポドルスキー 前回のエッセイ(https://thegroupofeight.com/2015/10/23/kikokushijo/)では、帰国子女体験の実態についての私の考えを述べた。 締めくくり部分で書いたように、このテーマでエッセイを書くきっかけとなったのは、「日本国内で日本人の親が子どもをインターナショナル・スクールに入れることについてどう思うか」という、知り合いからの質問 MORE

「帰国子女」に憧れてはいけません(その①)

2015年10月23日

文 ・ 嘉納もも・ポドルスキー 1970年代半ば頃から日本で「帰国子女」の存在が目立ち始めた。 第二次世界大戦後の高度経済成長に伴って、日本企業の海外駐在員が劇的に増加した。多くの場合、彼らには帯同する家族がいたのだから赴任を終えて帰って来る子どもたちが増えるのも当然だった。 MORE

『サード・カルチャー・キッズ』の著者、ルース・ヴァン・リーケンとの出会い

2015年6月20日

文・ 嘉納もも 先日、懐かしい友人と久しぶりに会う機会があった。彼女との付き合いはすでに12年ほどになるが、一年間に数度、お互いに連絡を取るか取らないか、の関係だ。それでも不思議なことにメールをもらえばすぐに話が盛り上がり、議論が始まる。今回も急に彼女がトロントに来ることがわかり、私は車を飛ばして会いに行った。 MORE

言語学習の不思議

2015年2月16日

文・嘉納もも・ポドルスキー 一昨年からトロント新移住者協会の「日本語教育プロジェクト」に携わるようになった。私は日本語教師の資格を持っていないし、言語学の専門家でもないが、カナダで日本語を子供にいかに継承するのか、という問題については色々と考えるところがある。 MORE

「決してたどり着けない国」 by 嘉納もも・ポドルスキー

2014年10月15日

今年の夏、次男はカナダの大学生に与えられる長い長い休みを利用して、日本で四ヶ月間のアルバイト生活を体験した。 日程を聞くと、日本滞在の前後に我が家で過ごすのは合計でたったの十日間。主人は少々不服そうであったが、私は次男にとってこれが非常に重要な体験になるだろうと思い、あえて送り出した。 MORE