広瀬直子 Naoko Hirose

自分の呼ばれ方を自分で選べるということ by 広瀬直子

2012年7月16日

つい最近、トロント、ダウンタウンのクリニックに行ったときのこと。私の患者情報を入力していた受付の年配白人女性が、名前のスペルを聞いたあとに、こう言った。 「Mrs.、Ms.、Miss、無称号とどれにします?」 「私結婚してるからMissじゃないしMs.でお願いします」 「あら、別にMiss.が好きならそれでもいいのよ」 へーっ? が、確かに、よく考えてみると、彼女の意見には一理ある。 MORE

英語帝国の異端児、カナダ

2012年3月18日

最近、日本の出版物で時々見る言説に「大切な日本語と日本の文化を守るために、日本人は英語学習を今より控えるべきだ」というものがある。 そうでしょうか。 「英語帝国」という言葉をご存知の読者もいらっしゃるだろう。世界にあまたあるそれぞれにすばらしい言語の中で、英語だけが強大な権力をもってしまった不均衡を告発する比ゆ表現であり、もちろんそんな帝国は実在しない。 MORE

英語圏トロントの「エイゴ」by 広瀬直子  (2011年10月)

2011年11月25日

ある日、私が 買い物をしていたトロントのスーパー(中国系向けのスーパーではなく白人のお客が多いところ)で、中国人のおばちゃんがギョウザの試食販売をしていた。英語ネイティブのカナダ人がたくさん買い物をしているスーパーで、おばちゃんはこう叫んでいた。 「China dumpling, 2 for 5 dollar, bely good, bely chip.」(中国、ギョウザ、2つ5ドル、とってーもお MORE

カナダ英語のススメ (広瀬直子)

2011年11月19日

最近あるプロジェクトで、「英語のツワモノ」である日本人を対象にアンケートを行った。回答者は私の人間関係からカナダ在住日本人が多いのだが、回答を得た30名弱のうち4人が「(カナダ以外の)英語方言がわかりにくいことがある」と答えたことが私の目を引いた。 MORE

広瀬直子(Naoko Hirose)

2011年9月19日

京都市出身。ライター、翻訳者。トロントで語学サービス会社KAN Communications Inc.を共同経営している。 日本では英文の京都・大阪情報誌の編集者だった。 カナダ移住後は、公認翻訳者資格を取得し、トロント大学の継続学習スクールで英日・日英翻訳の講師を務めた。 MORE