カナダ

これからの大学の役割

2023年5月7日

前回の記事でケートリン・グリフィス氏が大学進学に関し「Gap Year」という選択について書かれたことに続いて、私もカナダの大学について書いてみたい。 私はトロント市内にあるヨーク大学の職員として、学生のサポートに携わっている。私の担当は、新入学生のオリエンテーション、学生クラブ・団体、学内の寮生のサポートなどなのだが、仕事上、大学内の他の部署と連携する機会が多い。 MORE

「Gap Year」 という選択

2023年4月21日

文・ケートリン・グリフィス  9月から娘が大学生になる。同じ年頃の子どもを持つ知り合いに会うと決まって「(娘・息子さんは)どの大学に決めたの?」といったような質問が飛び交うが、その中で4割ほどの親が「Gap Yearを取る」と答えている。今回の記事ではこのGap Year(ギャップ・イヤー)を紹介したいと思う。 ここでのGap MORE

MAID:医療介助による死の選択

2023年3月18日

文・野口洋美 「死ぬ権利」という「選択肢」が家族に与えるインパクトについて考える機会があった。人が「死」を権利として選んだ時、家族はどのような葛藤をかかえることになるのだろうか。 医療の選択肢としての死 夫の弟から電話が入った。90歳を迎えたばかりの義母が、主治医を通しMAIDを申請したという。MAIDとは、メディカル・アシスタンス・イン・ダイイング(Medical Assistance in D MORE

家族の歴史を知る・伝える

2023年3月10日

文・嘉納もも・ポドルスキー 現在、二人の共訳者(日部八重子さん、峰松愛子さん)とともに、 Third Culture Kids 3rd Edition: Growing Up Among Worlds という本の翻訳に取り組んでいる。タイトルにあるThird Culture Kids (以下TCK)については過去にこのサイトで私が記事を上げているが、日本の「帰国子女」同様、親の仕事の関係で長期間、 MORE