帰国子女

「人の記憶は当てにならない」

2018年11月1日

文・嘉納もも・ポドルスキー 先日、日本からトロントを訪れた友人夫婦と会食をする機会があった。面白いことに私はこのご両人と別々のご縁があり、奥様のMさんとは同じ神戸の女子校の同窓生、その一方で旦那様のS君とは大学時代のスキー部の同輩、なのである。しかしお互い、長年の海外暮らしが続いたので何度も交流が途絶えた時期があった。 MORE

「国際トラベルの隠れた弊害に気づく」の巻

2016年3月8日

文・嘉納もも・ポドルスキー 2004年に「サードカルチャー・キッズ」や「国際移動を繰り返す家族」をテーマとした学会(FIGT – Families In Global Transition)に出席したところ、基調講演で面白いことを耳にした。 講師はダンカン・ウェストウッド氏、心理学者。仕事のために家族とともにアメリカや台湾などに駐在し、現在はトロントの病院で海外駐在員やその家族の心のケ MORE

帰国子女に憧れてはいけません(その②)

2015年12月1日

文 ・ 嘉納もも・ポドルスキー 前回のエッセイ(https://thegroupofeight.com/2015/10/23/kikokushijo/)では、帰国子女体験の実態についての私の考えを述べた。 締めくくり部分で書いたように、このテーマでエッセイを書くきっかけとなったのは、「日本国内で日本人の親が子どもをインターナショナル・スクールに入れることについてどう思うか」という、知り合いからの質問 MORE

「帰国子女」に憧れてはいけません(その①)

2015年10月23日

文 ・ 嘉納もも・ポドルスキー 1970年代半ば頃から日本で「帰国子女」の存在が目立ち始めた。 第二次世界大戦後の高度経済成長に伴って、日本企業の海外駐在員が劇的に増加した。多くの場合、彼らには帯同する家族がいたのだから赴任を終えて帰って来る子どもたちが増えるのも当然だった。 MORE

『サード・カルチャー・キッズ』の著者、ルース・ヴァン・リーケンとの出会い

2015年6月20日

文・ 嘉納もも 先日、懐かしい友人と久しぶりに会う機会があった。彼女との付き合いはすでに12年ほどになるが、一年間に数度、お互いに連絡を取るか取らないか、の関係だ。それでも不思議なことにメールをもらえばすぐに話が盛り上がり、議論が始まる。今回も急に彼女がトロントに来ることがわかり、私は車を飛ばして会いに行った。 MORE