佐々木掌子(Shoko Sasaki)

2011年4月から2012年7月まで日本学術振興会のポストドクトラルフェロー(学振PD)として、トロント大学附属中毒および精神保健センター(Centre for Addiction and Mental Health, 略称はCAMHキャムエイチ)にある子ども・家族プログラム内のジェンダー・アイデンティティ・サービス(Gender Identity Service, Child, Youth, and Family Program)に留学し、子どもの性同一性障害など、性心理発達の臨床と研究に従事した。専門は臨床心理学。現在は、研究と並行し臨床心理士として都内の婦人科のクリニックに勤務。立教女学院短期大学現代コミュニケーション学科専任講師。慶應義塾大学非常勤講師。

留学の動機は、「子どもの性同一性障害の心理的対応について日本で学べるところがなかったから」。CAMHは、70年代からこの問題に着手してきたパイオニア機関であり、アムステルダム自由大学医療センターと並んで子どもの性同一性障害研究・臨床のメッカである。受入研究者であるDr. Kenneth, J. Zucker(心理学)は、アメリカ精神医学会が作成する「精神疾患の分類と診断の手引第5版(DSM-Ⅴ)」の「性障害および性同一性障害委員会」の委員長を務めている。

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(1)日本性教育協会の「現代性教育研究ジャーナル」に「子どもの性同一性障害の研究と臨床―トロント留学記―」と題して寄稿させていただきました。

http://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_journal_201203.pdf

(2)2012年8月16日の毎日新聞の朝刊で「境界を生きる:LGBT先進国・カナダ/下・子どもの診療にも実績」として、留学先の紹介がされました。

http://mainichi.jp/feature/news/20120816ddm013100022000c.html

(3)2013年6月4日・6月11日(再放送)のNHK教育テレビ「ハートネットTV」にスタジオ出演しました。放送されなかったカナダのセクシュアルマイノリティに関する教育の取り組みについて、番組ブログにて紹介していただきました。

【制作後記 第2回前編】教育ができること「居場所作り」
http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/1900/157677.html

【制作後記 第2回後編】教育ができること「幼稚園から始める・・・」
http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/1900/157684.html

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