書評『多文化の街トロントの図書館で38年 日本人司書の記録』リリーフェルトまり子 著

2019年2月12日

文・モーゲンスタン陽子 私がリリーフェルトまり子氏に初めて出会ったのは2010年、国際交流基金トロント日本文化センターがブロア・ウェストのコロネードビルにあった頃だった。カナダ人作家、キャサリン・ゴヴィエ氏が、主任司書であったリリーフェルト氏を紹介してくれた。ゴヴィエ氏は、のちに日本でも出版されることとなる『北斎と応為』(原題The Ghost MORE

青少年野球事情~日本とカナダの違い:高校野球の投球数(その2):Baseball Mom 繁盛記(6)

2019年2月1日

文・鈴木典子 2019年1月25日、日本のプロ野球横浜DeNAベイスターズの筒香選手が日本外国特派員協会で記者会見を開いた。その内容は子供の野球環境への提言だった。(注1)提言の骨子は、トーナメントからリーグ戦への転換と、球数制限の導入だ。日本の子供たちを守るために投球制限が重要だと気付いたのは、2017年に参加したWBC(World Baseball Classic)で大人のプロ選手にさえ投球制 MORE

国会議員の資質とは

2018年12月16日

文・サンダース宮松敬子 「あの人がまあ似合うのは、イタリアのボルサリーノ会社の作る中折れソフト帽だけだ」と揶揄されている日本の麻生副総理兼財務大臣。2018年も一連の言動や認識の浅はかなことに、驚かされっぱなしの一年であった。 MORE

カナダに住む、中東やインド出身の人と話すということ

2018年12月12日

文・広瀬直子 最近トロントで、ウーバーのタクシーサービスを同じ日に二度使った。最初の運転手は50代のパレスチナ出身のアラブ系の人、次の運転手は60代のアフガニスタン出身の人だった。この日の乗車が印象に残ったのは、ふたりが紛争の止まない複雑な国の出身で、世界情勢を良く知っていて、日本のことを称賛していたからだ。 MORE