歴史と触れ合う
文・ケートリン・グリフィス
ディズニープラスで放送中の「Shogun」が注目を浴びて日本史へ興味を抱き始めた人たちが増えたらしい。集中力がどうしても欠けてしまう学校の歴史授業よりも、このようなドラマを通して昔を知る面白さを身に着けるのは良い事だ、と思っている。もちろんフィクションなのでドラマ中の事をすべて真実として鵜呑みにしてしまうと困るが。
「百聞は一見に如かず」でやはり丸暗記や教科書を読むよりドラマや映画で見たり「時代村」や美術館・博物館などで実際に当時の物 (再現物)に触れてみたりすることが歴史を面白いと実感できる方法なのではないかと思う。そこで今回はトロントと日本での個人的にお勧め歴史発見・体験場を伝えたいと思う。
トロント市の歴史は浅いが、街として発展し始めた18世紀ごろからの建築物が数件残っており、それが今ではトロント市博物館として無料で誰もが当時の面影に接することができる。Spadina MuseumとMackenzie Houseは特に面白いと思う。電気が通っていたり、非常出口サインなどの現代の手が行き渡っているのでタイムスリップした感覚になるわけでもないが、それでもトロントが街として発展し始めた頃がわかるし、季節によってはイベントがあったり特別デモンストレーションもあるので、ウェブサイトで確認して催し物によって行く日を決めるのも良いだろう(注1)。

先住民たちの生活模様に触れ合う所もある(特にトロント郊外)。その中で個人的にお勧めはイギリスやフランス接触以前の先住民たちの村を再現したロングハウス村だ。15世紀の彼らのログハウス、畑、道具などをまじかで見ることができる。ここでも季節の展示があったり、解説プログラムやデモンストレーションがあるので時間を確認してから赴くといいかもしれない。Crawford湖も側にあり優雅な湖畔散策もできるので弁当を持参してピクニックを楽しむ家族連れをいつも見かける(注2)。
日本でも各地それぞれ時代に触れ合うことができる博物館やテーマパークがある。平安時代を堪能できるお勧めは京都市の風俗美術館、テーマパークなら岩手県奥州市にある「えさし藤原の郷」。中世なら広島県立歴史博物館(ふくやま草戸千軒ミュージアム)が一押しで、そこから車で50分ほど行くと「中世夢が原」があるので中世尽くしの一日が過ごせれる。また江戸時代なら、京都にある太秦映画村や日光の日光江戸村のテーマパークでは時代劇の撮影も垣間見ることができる。江戸東京博物館も好きだが、ここは大規模改修工事のため2025年まで休館中。大阪歴史博物館も大阪城の横にあり、立体図や模型等にくわえリアルに再現したセクション等もあったり、考古フロアもあり調査方法の説明もあったりと、「歴史に興味がない」と言った先入観を持った人たちでものめり込む要素は充分ある。

歩きながら学ぶ歴史はその時代の人々の暮らしなどがスムーズにインプットできるため、当時の社会などへの興味がさらに沸き、もっとその時の文化を理解したいと思うようになる、と私は信じている。是非、一度は近くの博物館、テーマパークなどへ足を運んでみてください。
注1)トロント歴史建物リンク:
https://www.toronto.ca/explore-enjoy/history-art-culture/museums/
注2)https://www.conservationhalton.ca/parks/crawford-lake/
江戸東京博物館:https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
風俗博物館:https://www.iz2.or.jp/
ふくやま草戸千軒ミュージアム:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/rekishih/
えさし藤原の郷:https://www.fujiwaranosato.com/
中世夢が原:https://www.ibara.ne.jp/~ts-yume/
大阪歴史博物館:https://www.osakamushis.jp/