ポケモンの偉大さ(?)by ケートリン・グリフィス(2012年9月)

私にとって「ポケモン」とは「数年前に流行ったアニメで「ピカチュー」ってキャラクターがいたな」というぐらいの知識しかなかった。

しかし、最近この「ポケモン」が想像以上に海外への日本文化貢献につながっているということに気が付いた。

10年以上トロントで日本語や日本の歴史や文化について教えてきた。始めた当初、学生の日本への興味はビジネス、もしくは彼氏・彼女が日本人だから、という理由が大半だった。(中には「敵を知りたいから」とまじめに答えていた学生も何人かいたが。。。)

トロント大学ロバーツ図書館 中に東アジア学部がある

ところがここ数年、「彼氏・彼女が日本人だから」というのはまだいるが、「ビジネスのために」という学生はいなくなり、一番多いのが「アニメを通して日本のことに興味をもった」である。さらに日本のアニメの延長線にあるのだろうか、「コスプレ文化」に惹かれて日本文化を専攻した、というような学生もいる(あるクラスでは数人が最終日に自作のコスプレで登場した)。

トロントの今の20代前半の学生は日本のアニメ(英語吹き替え版)をみて育っている。今では本屋や図書館で日本漫画のセクションがあるのは当たり前(これも英訳)。大した流行だ。

学生にどんなアニメが印象的だったのか、と問うと、彼らの中でもっともインパクトがあったのが「ポケモン」だそうだ。

「ポケモン」から始まった日本への関心。「ポケモン」から日本という国、言葉、そして文化を勉強しようと思った学生たち。きっかけは思わぬところにあった。

今、私の娘の小学校で「ポケモン」のトレード・カードが流行っている。アニメはもう放送されていないらしいが、人気は衰えていないようだ。「ボケモン」のカードをもってはしゃいでいる子供たちを前に、さりげなく、「ポケモン」は日本からなんだよ、と自慢(?)しはじめている自分に驚いている。この子たちも将来この「ポケモン」から日本文化に興味をもち、私のクラスを受けにきてくれたら楽しいのにな~、などと愉快な想像を膨らませている。

赤毛のアンの家

日本では「赤毛のアン」のアニメでカナダ、特にプリンス・エドワード島への関心が一気に高まりこの国への観光客も増えた時期があった。プリンス・エドワード島の住民たちが、この赤毛のアンのお家を訪れる日本人観光客を一番不思議に思っていたらしい。数年前プリンス・エドワード島出身の学生が、子供のころ、その日本人観光客への不思議さから日本っていう国に関心を持つようになったと話していた。

日本のアニメ文化ってすごいな、と単純に感心する中、今世紀カナダが日本(または世界)に文化的に影響を与えているものはなんだろうと考えて、パッと思い浮かばないのが、ちょっと淋しいところである。

 

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